これだけ情報化社会になり、ボーダレス社会と言われようとも、
日本が狭いと言われようとも、
地方と都市の隔たりはまだあります。
わたくし恭平 a.k.a こども社長( @kyoopees )は高校卒業するまでの18年間は熊本県で過ごし、大学進学で京都に引っ越して来ました。
こちらの記事、
でも書いたのですが、根本的に言葉が違ってビックリしました。
なんでやねん!とかほんま?とかしんどい!とか代表的なヤツはテレビのお笑い芸人が使っていたのである程度は知っていたのですが、
(逆に、「あ、本当に関西人ってなんでやねん!って言うんだ」って思いましたが笑)
喋り言葉が熊本とは全然違うので、会話が成立しない時がありました。
特に僕の出身である熊本県玉名市(旧玉名郡)はなまりが酷かったため、京都の人と会話出来る様になるまで苦労しました。
もしかしたら、九州以外からでも、方言がキツい地方から京都に引っ越す場合は苦労するんじゃないでしょうか!
そんなあなたに、京都弁口座!
4月から京都に引っ越す人も、京都旅行したいなーと思ってる人必見!
単語ごと変わってるヤツではなく、
接続詞などの会話のニュアンスで使われる、
京都弁講座〜地味に分かりにくいヤツ編〜です!
京都弁の中でも"日常会話で使う間違いやすい言葉"4選
なんでやねん!とかほんま?とか代表的なヤツではなく、地味なヤツほどわかりづらい。
僕が特に理解に苦労したものを4つ紹介します。
逆に京都で生まれ育った人にとっては、「こいつ何言ってんだ?」って記事になると思われます。笑
〜し①接続詞としての「◯◯し」
これ!本当にこれ!まずはこれを伝えたい!
京都の人は喋る時に頻繁に「◯◯し、」という接続詞を使います。
これ、本当に違和感MAXでした!
例えば、「今日はしんどいし、先に帰るわ。」とか、
「オレみかん好きやし。」みたいな。
もう一回言います。
違和感MAXでした!!!
何が違和感かと言うと、僕が熊本にいる時は「◯◯し」は"同じ様なことを言う"時に使ってました。
「オレみかんも好きだし、いちごも好き。」みたいな感じです。
「今日はしんどいし」に続くのは「明日もしんどいし、、」みたいな感じ。
「オレみかん好きやし。」って言われたら、「、、他に好きな物言わんのかーい!」ってなってしまう違和感。
どういうことか解説します。
京都の人は、「◯◯し」を「◯◯だから」という意味の接続詞で使います。
九州や四国で言う「◯◯けん」ですね。
「今日はしんどいから、先に帰るわ。」
「今日は疲れたけん、先に帰るわ。」
だったら違和感無いけど、
「今日はしんどいし、先に帰るわ。」
だと違和感ある〜〜!!!
まぁすぐ慣れましたが。
違和感がある理由は、"同じ音なのに違う意味で使う"からですね。
例えば始めて九州に行った人が、「今日は疲れたけん、先に帰るわ。」って聞いたら、「九州の人は◯◯だからのことを◯◯けんって言うんだな。」って割と簡単に理解する事ができます。
これは、「◯◯けん」という言葉を聞いたことがないから、「もしかしたら"◯◯だから"って意味で使ってるのかな?」と推測できるからてます。
しかし!!
先に延べた様に、九州では「◯◯し」は
「オレみかんも好きだし、いちごも好き。」
みたいな感じで使うから違和感あるんですよ〜〜!!
まぁ慣れるしか無いですね。
〜し②途中としての「◯◯し」
「◯◯し」にはもう一つの使い方があります。
「行きしにコンビニ寄っていくわ〜」
的な感じで使います。
"行きし"と"帰りし"です。
この2つの「◯◯し」にはまた違った意味があります。
行きし=行く途中
帰りし=帰る途中
という、し=途中という意味なんですが、初めて聞いた時はわけわかりませんでした。
正確に言うと"行きしな"を略してるらしいです。
いやいや、そう言われても"しな"がわかんねぇから。。
と思って調べてみたんですが、「行きしな」「帰りしな」はどうやら広辞苑にも載ってるらしく、関東の人でも使う人は多いらしいです。
が、九州では使わないので最初は本当にわかりませんでした。
九州以外でも使わない人いますよね!きっといますよね!!
ちなみに、「飲みし」=「飲んでる途中」みたいな感じでは使いません。
「行きし」と「帰りし」だけなんじゃないかなぁ?
(「寝しな」と使う人もいるようです。じゃあ略したら「寝し」?)
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ほっといて
京都に来てすぐ、僕は飲食店でアルバイトを始めました。
働いて一日目の仕事がほぼほぼ終わりかけた頃、社員さんから
「このゴミほっといて〜!」
と言われました。
!!!!!
「ゴミをほったらかしにしといて良いの!?なに!?もしかして急になぞなぞ!?」
超パニック。パニパニパニック。
ほかす=捨てる
という意味だったんです。
「このゴミほかしといて〜」ならなんとなく分かったかもしれませんが、
「ほっといて〜」だと、「ほったらかしにしといて〜」っていう意味かと思っちゃいました。
これも、"同じ音なのに違う意味で使う"マジックですね。
「ほっといて〜」は「捨てといて〜」という意味です。
ほったらかしにしてたらダメですよ。
あるねんかとあるやんかの違い
青森から来たバンドマンに質問されました。
「"あるねんか"と"あるやんか"の違いがわからない」って。
九州から来た人以外で、東北から来た人もわからないパターンですね。
例えば、場所を説明する時に、
「ここをまっすぐ行った所にコンビニがあるねんかぁ。」
と
「ここをまっすぐ行った所にコンビニがあるやんかぁ。」
では意味がちょっと違います。
関西人はすぐわかると思いますが、この違いは分かりますか?
「あるねんか」の方は、"コンビニの存在を知らない人"に対して使います。
教えている感じですね。
「あるやんか」の方は、"コンビニの存在を知っている人"に対して使います。
確認している感じです。
こまかっ!!
けどこの違いを関西人は使い分けてるんですね〜。すごいですね〜。
確かに、このニュアンスは関西弁に馴染みがない人にとっては難しいと思います。
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まとめ
というわけで、今回は文章で説明するのは難しいほどの細かい話でした。
上手く伝わったでしょうか?
九州から来た僕は本当に違和感の連続でした。
逆に京都に生まれ育った人には、何に違和感を持ってるか未だに伝わってないでしょう。
いくらテレビやネットが発達したとは言え、地方と都会ではこんなに違うものがあるんだなってお話でした。
"関西弁"というくくりでも、大阪、京都、滋賀と県をまたぐだけでニュアンスが変わってきますからね。
ちなみに、「なんでやねん!」の他にも、生の「おおきに」を聞いた時は感動すらしました。
関西人って本当に「ありがとう」のことを「おおきに」って言うんだ〜って。
特に業者さんとかがよく使いますよね。
また別の機会では、言葉以外でビックリしたことについても書きたいと思っています。
最後まで読んで頂いて、おおきにでした!
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