今、日本では何が起きてるのでしょうか?
そして今後の日本はどうなるのでしょうか?
2020年2月末。
政府から大規模なイベントの中止/延期、そして全国の小中高校の一斉休校が要請されました。
今日本は、僕が生きてきた35年の中でも記憶にない状況に陥ってます。
この記事を書いてる恭平 a.k.a こども社長( @kyoopees )は京都でライブハウスGROWLYとスタジオAntonioを運営しています。
そんな弊社に大ダメージを与えるような出来事が今起きています。
コロナウイルス蔓延は今後どうなっていくのでしょうか。
2020年2月29日現在の状況や心境をまとめたいと思います。
この記事がいつの日か、役に立つ人がいると信じて。
この内容に関する動画(2020年2月26日撮影)もあります!
今回は喋ってる内容と記事の内容は若干異なります!
新型コロナウイルスで2週間のイベント中止/延期要請について
2020年2月26日、政府はこのような発表を行いました。
政府の新型コロナウイルス対策本部が総理大臣官邸で開かれ、安倍総理大臣はこの1、2週間が感染拡大防止に極めて重要だとして、大規模なスポーツや文化イベントなどについて、今後2週間程度、中止か延期、または規模を縮小するよう要請する考えを示しました。
(引用 : NHK NEWS WEB)
2019年の年末あたりから、中国を中心に新型コロナウイルスが流行りだしてるのはニュースを見て知ってました。
それが日本にも蔓延し始めた流れです。
しかし今回の対応は異例な感じはします。
今までも地震や台風の影響でイベントを自粛せざるを得ない時はありましたが、
政府が中止か延期を要請することはなかったからです。
新型コロナウイルスに対しての異例の対応
日本でのインフルエンザは年間の推定患者は1000万人、死者は多い時で年間1800人らしいです。
それに対して今回の新型コロナウイルスは2/25現在で150人、死者は1人です。(2/25現在)
しかも、亡くなられた方は80代の高齢者です。
少ないから大丈夫、と言う意味ではありませんが、対応の内容としては異例だと思います。
それならもっと、普段のインフルエンザでも対応すべきだと思います。
そして、今すごくヤバい病気が流行っていて、感染したら絶対に死ぬというわけではありません。
もう少し落ち着いて対応すべきです。
今後も広がる可能性ががあるから予防策として、というのはわかります。
政府の要請は従うべきかもしれません。
だけど、それによってエンタメ業界では潰れるところも出てくるのを認識して欲しいです。
ライブハウス以外にもボーリングや映画館、旅館や遊園地など。
これらエンタメ業界やレジャー施設は、衣食住に直接は関係ありません。
しかしそこで従事している人たちは大勢います。
彼らの生活を破壊する前に、政府はもっと行動できることがあったのではと思っています。
イベント開催中止になったアーティストを紹介
2020年2月26日現在で発表されている、イベント開催が中止になったアーティストの一部です。
・Perfume
・EXILE
・UVERworld
・TWICE
・米津玄師
・福山雅治
・星野源
・back number
・MWAM
・浜崎あゆみ
・倖田來未
・SKY-HI
・清水翔太
・サカナクション
・森山直太朗
・E-girls
・AKB48 ほか
もちろんこれはごく一部です。
他にも中止になったアーティストはたくさんあります。
誰が見ても知ってるような有名アーティストが軒並みイベント開催を中止にしています。
経済に多大な悪影響
イベントの中止は日本の経済に多大な悪影響を及ぼします。
上にあげた有名アーティストのイベントのキャンセルだけで、億単位の損失が出ます。
しかも「今後2週間」ということで、今後さらに中止が増えるでしょう。
イベントが中止になると、チケットの払い戻しをしてくれるイベントも多いでしょう。
しかし、運営側にはお金は返ってきません。
場所代、ステージ設置費用、宣伝広告費、グッズ製作代、ドリンク仕入れ、諸々にかかる人件費、、そして税金。
これらを、売上がないのにも関わらず支払わなければいけません。
そうなると被害は波及します。
もしかしたら場所代のキャンセル料は50%でいいですよとか、
売れなかったドリンクは返品で対応しますよとか、
周りの業者も協力してくれるかもしれません。
しかしそれは全て「本来売上として上がるはずだったもの」がなくなるわけです。
それらの業者で働く人たちも家族がいます。
そして人が集まるイベントでは、
・交通機関
・ホテル
・飲食店
・コンビニ
などの周りへの経済効果もあります。
それがストップしてしまうわけです。
ダメージはエンタメ業界から拡がっていくでしょう。
中止しろと言うのは簡単だけど、その裏では甚大な被害が
会場と主催者の取り決めは様々なので一概には言えませんが、
中には「延期にしたら会場費はいただきません」という対応をするところもあります。
主催はイベント中止により売上がゼロになり、会場費以外にも損害は出てますから、主催者にとっては神対応でしょう。
しかし、会場にとっても大ダメージです。
「延期をすれば、1日は開催してないから1日の会場費を払う必要はない」という常識は間違っています。
なぜなら、2日間押さえて1日分しか売上がないからです。
しかも、売上の回収が延期された日程まで先延ばしになります。
中止になったとしても、家賃はかかります。
税金もかかるし、雇ってる社員の給料も払わなければいけない。
当然、どちらが大事だから何%払うのが正しいとは言い切れません。
主催者と会場が話し合って決めることだとは思います。
しかし、その裏に甚大な被害が発生してることは間違いありません。
中止しろ、というのは簡単です。
しかし、その裏で人が死ぬレベルの経済的ダメージを受けています。
打首獄門同好会のツイートが話題
ここで、ロックバンド打首獄門同好会のツイートが話題なので紹介させてもらいます。
ライブの中止の話って、演者とお客さんの話に終始しがちだけど
— 打首獄門同好会 (@uchikubigokumon) 2020年2月26日
俺、本当に大変なのはその場所で日々働いている人達だと思うんです。
明日からの仕事が突然なくなった。いつまで続くかわからない。
生活があるのに。家庭があるのに。
終息したら、音楽業界で働く皆を応援していただけると嬉しいです。
このツイートがこの記事を書いてる時点では6.4万RTがついて拡散されています。
こういう影響力のあるバンドがこういうコメントをしてくれるとすごく助かります。
アーティストの声は届きやすくても、裏方の声は届きにくいからです。
ちなみに打首獄門同好会は2020年2月29日に開催予定だったZepp Tokyoでのワンマンライブを開催中止にし、その代わりに生配信ライブを行うそうです。
こういう試みはすごく面白いと思うし、ピンチをチャンスに変えて欲しいです。
これを機に、生配信ライブの在り方も変わるかもしれません。
一応、中止や延期要請をしてるのは大規模なイベントのみ
2020年2月26日の政府の要請では、
対象として想定しているイベントについて「全国から参加者を募ったり、国もしくは全国規模の団体が開催したりする、大規模なイベントを考えている」と述べました。
(NHK NEWS WEBより)
とあります。
全国から国民が移動したり、大人数が集まるイベントをまずは中止/延期しましょうということです。
有名アーティストが中止を発表すると、その影響はその周りまで波及します。
「小規模でもイベントを自粛しろ!」というクレームは時期尚早です。(2020年2月末現在)
なるべく経済活動が損なわれないようにしないと、新型コロナウイルスに感染していないにも関わらず、死者が出てしまいます。
しかし小規模のライブハウスイベントでも今後キャンセルが増える可能性はあります。
ライブハウスとしては営業したくても、主催者の意向により中止/延期の判断が下されれば、従うしかありません。
まとめ
今回は新型コロナウイルスで2週間のイベント中止/延期要請についての記事でした。
アーティストだけなく主催者も施設管理者も、生活を賭けて運営しています。
今の所、中止/延期命令ではなく、安倍首相も「法的効力はない、あくまで判断は任せます」としています。
なので、開催・中止どちらの判断になったとしても応援して欲しいです。
実際ライブハウスの売上では余裕はありません。
ノルマ云々で叩かれます。
利益を取るなとか言われます。
全国のほとんどのライブハウスが、余裕ある経営はしてないと思います。
とりあえずその日その月の経費がまかなえ、もし利益が出たらいい機材や設備を買って、出演者やお客さんに還元してるライブハウスがほとんどです。
しかしこう言う時に貯蓄がないと、社員の給料も払えないし、家賃だって安くなるわけじゃありません。
だから本音を言えば、こういう時に自粛しても耐えらえるくらい日々の営業で利益を上げることに文句を言わないで欲しいです。
もちろん新型コロナウイルスが蔓延しないようにしないといけません。
マスク、手洗いうがいなど、予防対策をしっかりしましょう。
そうすることによって、普通の風邪やインフルエンザなども予防でき、経済活動を続けることができます。
そしてコロナが収束したら好きなバンドやライブハウスを応援して欲しいです。
またライブハウスに遊びに行って欲しいです。
無事コロナウイルスが収束し、日常を取り戻した世界線でお会いしましょう。
関連記事です。
2018年は自然災害でイベント中止が相次ぎました。
ライブハウスの使命とは、そこに在り続けること。
今こそバンドマン、YouTubeを始める時かもしれません。
続きはWebで。もしくはコロナウイルスが収束した世界線で。