こども社長の魔法のブログ

(株)ケイピーエス代表取締役角田恭平による音楽・ライブハウス・人生の読み物

ELLEGARDEN復活をきっかけにチケット代の適正価格を考察する

【2018.5.12追記】

祝!ELLEGARDEN復活!

 

www.huffingtonpost.jp

 

このニュースにもありますが、僕も正直、

チケット代が安過ぎる

と思いました。

 

思わず、こう呟いてしまいました。

 

衝動的に呟いてしまったので、何故こういうツイートをしてしまったか、説明したいと思って記事にします。

 

エルレ復活は正直嬉しい

ELLEGARDENは1998年結成。

細美武士(Vo&G)、生形真一 (G)、高田雄一(B)、高橋宏貴(D)からなる4人組。

2008年9月7日に活動休止をしていたので、ちょうど10年ぶりの復活となります。

 

ELLEGARDEN(通称エルレ)は邦ROCKシーンに多大なる影響を与えたバンドです。

エルレに影響を受けたバンドもたくさん生まれました。

 

僕も10年前の2008年は現役バリバリのバンドマンでした。

エルレが"Pepperoni Quattro"をリリースした2004年頃、ちょうど僕がバンドを始めた頃だったと思います。

当時は、「ELLEGARDENっていうバンドが人気出て来てるらしいよ」という噂が立ち始めたくらいでした。

(Twitterはもちろん無く、mixiが浸透し始めた頃だったので、今よりも情報の共有スピードは遅かった様に感じます。)

 

2004年の"Pepperoni Quattro"でふつふつと人気が出始め、2005年の"Space Sonic"でオリコン5位にランクイン。

「英詩のシングルでオリコンTOP10ランクインとかすげーな、、、!」

と思った記憶があります。

 

当時、バンド活動に人生を賭けていた僕にとっては、憧れの存在でもあった反面、悔しい存在でもありました。

 

そんなエルレは今からちょうど10年前の2008年に突然の活動休止を発表。

今回の復活を待ち望んでいた人は多いと思いますし、僕もそのうちの一人です。

 

エルレ復活がバンドシーンの活性剤になる

Hi-STANDARD(通称ハイスタ)の復活も、嬉しいニュースでした。

本当に待ち望みましたし、バンドシーン・ライブハウスシーンに刺激を与えます。

 

同じ様に、エルレ復活もバンドシーン・ライブハウスシーンに刺激を与えることでしょう。

 

ハイスタやエルレに影響されてないバンドやシーンももちろんあります。

それが全てだとも思いません。

しかし、ハイスタやエルレに影響されて育った僕個人的には、こういうシーンが刺激され活性化するのは嬉しいことです。

 

エルレ復活のチケット代が安過ぎると思った理由

エルレ復活のチケット代が2900円と聞いたとき、

安過ぎる!

というのが率直な感想でした。


いや、別に2900円でも良いと思います。

むしろ、エルレサイドが決めたことなんですから、文句を言われる筋合いも無いのは重々承知です。

 

ただ、あれだけ惜しまれて活休したエルレがまさかの復活という、

「邦ロックファンにはたまらない状況というプレミアムがついて2900円」

っていうのは安すぎないかなと思いました。

 

エルレのチケット代が安い理由とその弊害 

ELLEGARDENは「ライブに気軽に来て欲しいから、チケット代はアルバムより高くしたくない」という理由でチケット代を高くしないという話も聞きました。

ライブのチケット代を下げる為に、マネージャーの数を制限したり、機材車をメンバーで運転して経費を抑えている、とも聞きました。

 

【2018.5.12追記】

この記事を書いた後にわかったことがあるので加筆します。

ELLEGARDENのチケット代が安い理由にはボーカル細美さんの想いがあった様です。

 

『日本はレコードもライブも高すぎると思ってる。 高校生がお小遣いで月に2本のライブも行けない国なんて、音楽が文化になるわけねぇだろってずーっと思ってる。』

 

「こんなにチケットが高いのは日本だけ。ティーンエイジャーが月に何度もライブに足を運べるような値段じゃないと、音楽なんて発展していかない。だからチケはCD以下の値段、ツアーTはチケ以下の値段。」

 

これはいつの言葉なのか、本当に細美さんの言葉なのかわかりません。 

考え方の根本は素晴らしいと思いますし、僕も強く共感します。

 

ただ個人的には、

  • ここは日本であり、海外とは環境も文化も人口も違う
  • 学割等を設定すれば良いのではないか

とも思います。

 

海外と比べて、日本のライブハウス・音楽文化は違う独自の発展を遂げて来たし、

"ティーンエイジャーにライブに来て欲しい"という想いとは裏腹に、

  • 高校生はチケット争奪戦に不利である(時間、技術的な意味で)
  • チケット転売の標的になりやすい
  • 得をしているのは結局オトナ

である可能性は高いと思います。

 

チケット代を安くするだけでは、その想いは実らない可能性が高いと思います。

 

10年前と状況が変化している

昔からの信念を、復活後にも曲げずにいることは、素晴らしいことだと思います。

 

しかし個人的には、

自分や周りの環境の変化に合わせて対応すべき部分がある

とも思います。

 

エルレがファン第一に考えてくれることは、ファンにとっても素晴らしいことだと思います。

しかし、ELLEGARDENというバンドの存在は、バンドシーンにとって大きいものです。

休止した10年間という年月がさらに大きな存在にさせてしまいました。

一つ一つの行動の影響力が、大きくなってしまっています。

 

具体的に言うと、
エルレより知名度無いバンド、活動歴短いバンド、名曲・名盤がまだ少ないバンドは2900円以上にしづらい

という影響が出て来ると思います。


チケット代の決め方の基準は色々あると思います。

憶測ですが、エルレはほぼほぼ収益無しで計算したんじゃ無いかな?

と思います。

経費を極限まで落とした状況で。

宣伝費もほとんど要らない。

Twitterで瞬く間に情報が広がり、様々なニュースサイトが取り上げる。

 

しかしこれは、今のエルレだからできることです。

若手のバンドが真似できるか?

正直できません。

駆け出しの頃のエルレだって、できないと思います。


今はCDでの収益が下がり、ライブでの収益を重視しないと存続が難しくなってる状況です。

10年前よりも、それは顕著になって来ています。

 

チケット代の適正価格とは

チケット代の適正価格とは、どうやって決められるべきなのでしょうか。

会場費、スタッフの人件費、宣伝費等の必要経費だけなのでしょうか。

 

10年前は、それでも良かったかも知れません。

赤字にさえならなければ、いくらでも良いかも知れません。

 

しかし10年前より明らかにCD(音源)による収益が減っている」と思います。

 

僕個人的には、「チケット代は、その場の経費だけでなく、将来的に必要な経費まで考えるべきである」

と思います。

そういう時代になって来てると思います。

 

ライブでの収益を重視することによって、バンドが活動を続ける源泉になります。

 

個人的には、エルレには「その背中を若手バンドに見せて欲しい」と思いました。

 

そんなことエルレやファンには関係無い

いや、エルレには関係無いですよね。

エルレのファンにも関係無いですよね。

チケット代は安い方が良いですよね。

わかってます。

それはわかってます。

 

わかった上で、このブログは書きました。

 

まとめ

エルレほどの影響を与えたバンドのチケット代が低いと、

それに続くバンドは収益上げづらくなるよ。

そう思って衝動的に書きました。


エルレ復活おめでとう!嬉しい!チケット代安い!優しい!

って感情の方が素直で良いと思います。

 

しかし素直でない僕は、

音楽の未来、バンドの未来を作っていく裏方として、

素直ではない(一般の見方ではない)感想があっても良いと思いました。

 

エルレ復活のチケット代が安い理由は、

「ELLEGARDENからの今の音楽シーンへのメッセージ」

なのかも知れません。

 

これをきっかけに、音楽シーンの今後の在り方について考えるべきかも知れません。

 

 

関連記事です。

10年前は浸透してなかった、今の音楽の聴き方・売り方。 

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チケット代について考察した記事です。

前売り券が安いのか、当日券が高いのか。 

www.kyoopees.net

 

ELLEGARDENに熱狂した世代は、ライブハウスに行く回数も減っていたと思います。 

これを機に、ライブハウスに来る人が増えれば嬉しいです。

www.kyoopees.net 

続きはWebで。